Kenji Sato exhibition sales
Kenji Sato exhibition sales
Kenji Sato exhibition sales
2025. 10. 4(Sat) ― 10. 5(Sun)
もうすぐ閉店の時間だな、なんて考えながらふとお店の外を見ていると遠くのビルの上に花火が上がっていました。今年は、特に見に行く予定はなかったので嬉しいサプライズ。テンションが上がり、通りすがりの方に花火ですねーなんて話しかけ盛り上がってしまいました。その日の帰り道はいつもより涼しく、なんだか夏の終わりの合図のように思え、少し切ない気持ちになったのを覚えています。
自分の中では、あれが夏の終わりの合図。今日から気分は秋!と思い次の日の朝元気よく外に出ましたが、帰るまでにタオルを3枚使っている自分がいました。自分の中での秋の本番はもう少し先かもしれません。
とは言え季節は変わり目。もう少しすると木々や草木がほんのりと色づき始めるこの時期。夏らしいイベントはもう過ぎ去ってしまったし、何かないかな、、なんて思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな皆様にわくわくをプレゼント。今回はこちらのイベントのご案内です。
10月4日(土)-10月5日(日)の3日間、佐藤憲治さんによる木彫り熊の展示、販売会を開催いたします。
制作されているのは熊彫りの佐藤憲治さん。
木彫り関係のお仕事をされていたお兄さんがきっかけで木彫り熊と出会い、100年ほど続く熊彫りの歴史の中で、半世紀以上の54年にも渡り熊彫りとして活動されています。20代から制作を始め、下書きやデッサンなしで槌、ノミを使って木を削り出来上がる木彫りの熊たち。この木なら、熊の姿はこうなっているのが自然だ、というのが見えてくるのだそう。
当初は、お兄さんの工房で営業として働いていたとのこと。周りの職人さんたちは、口で技術を教えてくれることはなく、ノミや手の動かし方を観察することで技術を身につけていったそうです。自身で熊彫りを始めた際に役立ったのがこれまでの経験。営業の仕事をしていた際に、卸先や各地のお土産屋で出会った様々な作風の木彫りの熊たち。
見て触れた物の一つ一つが蓄積され今に繋がり、ご自身が彫る作品にも自然と影響を与えているのだとか。
関係者やファンの間で「憲ちゃん熊」の愛称で呼ばれる作品たち。
ノミ跡によってできた面で構成される「面彫り」という手法で作られており、毛並みや細部を彫りこまず、木の素地や木目を活かした作風が特徴です。
「表情ってのは何も熊の顔のことだけじゃなくて、足をちょっぴり出してるだとか、首の後に毛溜まりがあるだとか。そういうことも含めて。」と語る佐藤さん。
毛並みを彫らずとも、お腹の下のたゆみ、重心の置き方で。目を彫らずとも、眉間と鼻の距離感で。どんな表情をしていて、どんな態勢をとっているのか分かるのが佐藤さんの作品の魅力のひとつ。
ユニークでどこか可愛げさえあるのに、これまで彫ってきた歴史と凄みも同時に感じられるからこそ、惹かれずにはいられないのかもしれません。
佐藤さんが作り出すぬくもり溢れる世界観。
様々な表情をもつ「憲ちゃん熊」たちと共に、スタッフ一同皆様に会えること心より楽しみにしております。
【 INFORMATION 】
Kenji Sato exhibition sales
*DATE 2025. 10.4 (土) - 10.5 (日) / 12:00 ~ 19:00
*LOCATION Nine Tailor shop
〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-18-14 1F