春、飛び立て!
こんにちは、Nine Tailor Shopの大嶽です。
なんだか急に春を感じる今日この頃、花粉症の方は箱ティッシュの消費量が1年を通して1位に輝く時期ですね。同志です。
最近花粉にはルイボスティーが良いと聞いてことあるごとに飲んでいます。美しい方に教えてもらったのでプラセボ効果でもうすでにましになっている気がしています。(※2週間)
さて、そんな本日は秋冬のスズメ刺繍キャップに続き、鮮やかな色が目を惹くインコ刺繍シリーズのご紹介です。

飛んでますね~、躍動感を感じます。
鮮やかな緑と口ばしの赤が南国を感じる鳥刺繍。
こちらは【ワカケホンセイインコ】という本来日本には生息していなかった鳥です。
Nine Tailorを以前から見て下さっている方は「おや?」と思ったかと思います。
今回初めてブログをご覧くださった方は「なぜインコ?」となりましたよね。
実はこちら2025年秋冬のアイテムと関連があるのです。
それがこちら、すずめキャップ

飛ぶように売れていきました。鳥だけに。
失礼いたしました。
前回のすずめキャップは、昔あんなに見かけたすずめを様々な理由で見かけなくなってしまった現在の社会に対するメッセージを込めたアイテムでした。
インコキャップも絶滅危惧種へのメッセージかと思いきや、今回は近年問題視されている増えすぎてしまった外来種をテーマにデザインに落とし込んでおります。
と言ってもこんな鮮やかで綺麗な色のインコに罪はなく、本来インドやスリランカでペットとして飼われていたものが、輸入中に逃げ出してしまったり、捨てられてしまったせいで野生化してしまったようです。
大きな鳴き声で鳴くことから、騒音問題であまりよく思われていないワカケホンセイインコですが、人間の手によって見知らぬ地に放り出され、必死に生き抜いた結果と思えば逞しいですよね。
そういった反骨心を帽子を通して表現できる、そんなアイテムでもあります。
このままいくとインコ博士になってしまいそうなので、一旦アイテムのご紹介に戻りましょう。

Nine Tailorの中ですと、ツバのカーブが強いシルエット。
ツバの長さもしっかりとある為、スタイリッシュな印象で被れるキャップです。
そして鮮やかな刺繍をより際立たせているのは、ナチュラルな風合いのラミーリネン生地。
ラミー(苧麻)とリネン(亜麻)、日本だとどちらも【麻】のみの表記になることが多いですが、双方に異なる良さがあります。
ラミーは天然繊維の中でも強度が高く、ハリコシがあるのが特徴です。
またリネン単体と比べると上品な光沢感を感じる素材。
縄文初期や弥生時代の遺跡からも発見されるなど、古い歴史を持つ天然繊維だそう、、、
昔の過酷な環境の中生活を守ってきた素材と思うとその強さはお墨付きですね。
リネンは繊維の中に空気を含むことで、これからの時期涼しく快適に着用できる素材です。
吸湿・発散性にも優れるため、個人的にも春夏はリネンのシャツをよく羽織ります。
直射日光を浴びるより涼しく感じることも多いです。
また、双方とも水や洗濯に強く、使い込むごとに表面の毛羽立ちが出てきて柔らかく馴染んくるという特徴があります。
これからの時期の帽子は「洗える」というのも大切なポイントですよね◎

そんな2つの天然繊維で縫製した生地を機械的な圧力、張力等を加えることなく少量ずつ丁寧に染め上げることにより、このナチュラルながらも奥行きを感じる表情に仕上がったというわけです。


ワントーンでまとめて、素材感を楽しみつつ鮮やかな刺繍をワンポイントとしてスタイリングにプラス。全身で見たとき主張の強すぎないサイズ感も◎
柔らかな天然素材の面感はこなれたヴィンテージアイテムを使用したスタイリングにも自然と溶け込みます。
染色の後、干しの工程で生まれる自然なシワ感がより味わい深い印象。

この色、一番の推しです。
深みのあるパープル、麻だからこそ出るこの雰囲気。
正直刺繍を一番引き立たせるならこの色でしょう。
ハット派の皆様、お待たせいたしました。

綺麗な丸みを帯びたクラウンと下向きの短いツバが特徴のメトロハット。
メトロハットは平天に比べ、頭の形状やお顔の形を選ばず被りやすいシルエットです。


こちらのハットでは、刺繍はサイドにさり気なく配置。
ツバは目に被らず、襟足の邪魔もしない絶妙な角度に拘っています。
長く使い込むことで柔らかく馴染む生地ですが、ツバには多くのステッチを
入れることで形を保ったままご着用いただけます。
さて、いかがでしたか?
気になるカラーはございましたでしょうか。
今回も素早く飛び立ってしまう可能性が高いです。
皆様の捕獲、お待ちしております。